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~in悟空~
「ハァー。」
悟空は部屋に入るとそのままベッドへダイブした。
「…三蔵は1年前の今日の事覚えてないんだろーな」
1年前の今日、悟空と三蔵は付き合い始めた。
きっかけは悟空からの告白だった。
確かに三蔵はあの時悟空の告白を受け入れてくれた。
「俺の聞き間違いだったのかな…」
悟空がそう思うのも無理はない。
あの時一度抱かれたものの、次の日にはまたいつも通りに戻っていた。
…三蔵は俺の事どう思ってるの?
俺の事好きでいてくれてるの?
三蔵に聞きたい事は山ほどある。
…でも
「聞けるわけねぇじゃん」
悟空は自嘲の笑みを浮かべた。
だってそんな事して自分が求めていない答えが返ってきたら…。
「…散歩しよ」
そう、こんな時は気晴らしするのが一番。
適当にぶらぶら歩いてみよう。
そして悟空は部屋を出た。
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