あとがき

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あとがき

 基本的に私は短編にはあまりあとがきを付けないようにしています。  理由は簡単。  読者が私の作品から感じるものを制限したくないからです。  一つのものから感じとるものは十人十色。これは特に短編で顕著に現れます。  だから短編は、小説は面白い。  読者が私の伝えたいことではなく、そこから新たに読み解いたものを感じとることがあるから。  ですが、今回は特別。あとがきを書いてみようと思います。  とは言っても言いたいことはほんの少しだけ。  『笑顔』という言葉から私が連想したのは、幸せになるための手段、ではなく、明るい未来でした。  辛いことがあって挫けそうでも、闇の中にいるようでも、1歩。その1歩を踏み出すことで人はまた明るい未来に向かうことができ、心の底からの『笑顔』に辿り着くのだと思います。  つらつらと書きましたが、これは私なりの被災者の方、あるいは心に傷を負った方へのエールのつもりです。  どうか一人でも多くの方が、深い闇から救われることをお祈りしています。  
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