籠の少女の涙

プロローグ

「僕に口答えするの？」

夏妃は忍の首輪を掴み、無理矢理持ち上げて顔を近付けた。

「忍言って？君は誰のもの？」

忍は痛みに耐えながら何時もと変わらない答えを口にした。

「私は、貴方のものです…………夏妃様」

その答えに、夏妃は嬉しそうな笑みを浮かべた。

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