双子姉妹の恋の行方ー文ー

二人の思い

文芽と花音は双子。何処にでも居そうな仲良しな双子。

ただ、家庭が裕福な事を除いて。

ー文芽sideー
「文芽は、太一くんと同じ小学校にいきたいでしゅ」

両親は子どもの意見を尊重する家庭で、幼馴染の近所の太一君と同じ学校に行きたくて、幼稚園の年長さんで両親に頼み込んだ私を公立の小学校に通わせてくれた。

「花音ちゃんは、何処の小学校に通いたいの？」
花音は元々お兄ちゃん子で、そう聞かれると即座に
「にいさまとおなじ小学校」
と言った。
私達二人は、別々の小学校に通うことになった。

二人いつも一緒じゃなくても、どこかで二人は繋がってるって双子ならではの感覚を持っていて、私達は自我がお互い強かったから、両親も私達に全てを任せてくれた。