―4限目―

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首に手を絡めながら胸を押し寄せ、通称パパ…田口に聞く。 「パパぁ~、この人だぁれ?」 前田は奈美の態度に苛立ちを覚えた。 だが、ここでキレてもどうしようもない。 「コイツの友達」 前田は冷静を装って答える。 「そっかぁ。 じゃぁ席案内するねッッ♪」 「田口ィ…ありゃなんだ?」 ないしょ話のような小さい声で、呆れながらもパパ…田口に聞く前田。 当たり前だ。 普段あんなツンツンしてる奴が、急にあんなんに変わる方がおかしい。 「ん~NO.1のテク?」 「疑問形かよ」 こんなとこに金を使うぐらいなら、たまに行く居酒屋のツケでも払えといいたい。 そう思いながら、田口と共に店の中へ案内されていった。
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