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首に手を絡めながら胸を押し寄せ、通称パパ…田口に聞く。
「パパぁ~、この人だぁれ?」
前田は奈美の態度に苛立ちを覚えた。
だが、ここでキレてもどうしようもない。
「コイツの友達」
前田は冷静を装って答える。
「そっかぁ。
じゃぁ席案内するねッッ♪」
「田口ィ…ありゃなんだ?」
ないしょ話のような小さい声で、呆れながらもパパ…田口に聞く前田。
当たり前だ。
普段あんなツンツンしてる奴が、急にあんなんに変わる方がおかしい。
「ん~NO.1のテク?」
「疑問形かよ」
こんなとこに金を使うぐらいなら、たまに行く居酒屋のツケでも払えといいたい。
そう思いながら、田口と共に店の中へ案内されていった。
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