―5限目―

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コレって…援交に近くねぇ? いいのか?俺教師なのに…。 いや、しっかりと自分を保て葵。 アイツはキャバ嬢、俺は男。 今はその関係しかねぇだろうが。 シャワーを浴びつつそう思うが、やはり罪悪感が押し寄せる。 浴室の扉を開ければ、奈美は下着姿でベッドに寝転がっている。 ヤるのか?ヤッちゃうのか俺!? 「パパ」 「もーいいよその呼び方…」 半ば呆れ気味の田口。 パパ、なんて。 好きで呼ばせてるワケでもねーしな。 「ホントにするの?別に構わないんだけどさ。受けがイイ?攻めがイイ?」 「攻めにきまってんだろ。 受けなんてしたら男が廃る」 「はははっ!!ま、いいや」 あたしは一体今まで、何回男の人と体を重ねたんだろう… 快感も無い行為を…したんだろう… 男のいうがままに…。 いつもココロだけは満たされないのに。 わかってるのに。
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