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長い一日が終わった。
他の普通の生徒はまだあと二時間残ってるんだけど。
あたしは真面目に授業受ける奴じゃないから、とりあえず出席だけする。
帰ろうとして靴を履いてた時。
後ろから大嫌いな声。
前田の声じゃなく、もう一人の大嫌いな教師。
「奈美~この後仕事~?」
担任、そして国語科の田口葵。
「…仕事ですけど…何か?」
そっけなく答える。
顔はイイけど…なんか苦手だ。
だらしないし、性格がどんなんだか知らない…知りたくもない。
ちなみに私の仕事はというと…
「毎日毎日オッサンの相手なんかしてて嫌じゃないのぉ??」
コイツのアホ発言で御理解いただけただろうか。
そう、キャバ嬢…いわゆる水商売である。
「なぁーんであんな仕事すんだよ?」
「さっきから質問攻めしないで下さい気持ち悪い」
「チョット…今気持ち悪いっつった!?つわりか??」
もうホントコイツと話してると疲れる…
コイツの頭の中にはそれしかないのか…?ないんだな…。
「遅刻するんでサヨナラ」
「あとで会いに行くからね~!」
語尾にハートマークでもつきそうなテンションに、何度うんざりしただろうか。
てか、来なくていいっつの。
ウザい。
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