中村と浜辺でキャッキャウフフしたい

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……… …………… ………………… てな感じでね、浜辺でキャッキャウフフしたいのよ。 と、さっきから目をらんらんに輝かせながら、嬉しそうに語っている杉田。 途中で入るナレーションが、ちょっと、いや結構ウザめだ。 現実を何かの乙ゲーと勘違いしているのだろうか。 しかも俺のキャラ設定が酷い。 「な? 中村、行こうぜ?海」 「は…?…遠いし…」 「んなこと言わないで、お願いだよ」 「んー…… でも俺ら最近忙しいしさ、時間的にも無理があんじゃねーの?」 「……… 言われてみればそうか……」 見て分かる程に、杉田がガックリ肩を落とす。 ……… このモヤモヤはなんだ…? 俺は何もしてないのに、何故かションボリした杉田を見ると、悪いことをした気になる。 あーもう、くそ。 「そうだよなー… んじゃ、今は諦め…ん…っ…んな!?」 気付いたら、俺は杉田に口付けていた。
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