在るということ

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  枯れた紫陽花は 根こそぎ刈られていました そこには灰色の尖った小石と 灰色のブロック塀しかありませんでした 私もいつか ああなるのでしょうか 私が忘れられた後 私はどこにいるのでしょうか この思い出も悩みも 生きていたという証全ては 初めから存在しなかったのでしょうか  
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