王子ですが何か？

役割

｢……ごめん。｣

俺は、高井さんに頭を下げた。

小さく｢いえ…。｣と呟く声が聞こえたが、彼女の足音が聞こえなくなるまで、俺は頭を上げれなかった。

(さすがに…毎回断るのもキツいな…)

心の中に、何とも言えねぇ…モヤモヤがただ広がるばかりだった。

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