プロローグ

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俺は"アイツ"を守る為に"アイツ"と同じ力を手に入れ、"アイツ"が戦っているモノを、"アイツ"と共に戦う事を決意した。 何故なら俺は"アイツ"の兄であり、命よりも"アイツ"が大切な存在だからだ。 そして俺は、守る力を手に入れた。 そばにいる時間も増えた。 もう電話やメールからではなく、直接"アイツ"と会話が出来る。 ―――― ――――― ―――――― "アイツ"を守る力もあり、 そばにいる時間は誰よりもある。 そして何より誰よりも"アイツ"を理解しているつもりだった。 なのに、俺は無力だった。 何故なら俺は、たったこれだけの事で"アイツ"を守れると思い込んだ事を自分で気付かなかったからだ。 まだ守っても、いないのに。 俺は確証付けてしまった。 その後悔という名の現実が、俺の視界に赤く広がっていた―― .
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