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ツカサは回復弾"らしき"バレットを自分の神機にセットして取り敢えず白い獣に剣を振るうシュンに銃口を向けた。
そして引き金を引く。
「先輩!!受け取って下さい!!」
「え、ちょ、おまっ…!!それ違――」
「――で、回復弾と思って撃ったバレットが実はリムが作成した火炎属性のオリジナルバレットで、そのバレットが運良くホーミング弾だった事からそれがシュンでなくアラガミに直撃……結果、アラガミを撃退し素材も回収出来てめでたしめでたし………になるとでも思ったか!!この馬鹿共が!!」
長い黒髪とセクシーな体つきが特徴的な女性――雨宮ツバキは、任務の結果が綴られた紙が挟んであるファイルを目の前で床に正座させられているシュンの顔面にぶつけ、同じく床に正座させられているカレルとツカサに怒鳴りつける。
「メンバーの指揮をとるブレンダンが索敵で近くにいない事を良い事に新人を囮に使ってこの支部のベテランでさえ交戦歴の少ないプリティヴィ・マータを撃退しようとするとは……それで新人が死んだらどう責任を取るんだ!!」
「「返す言葉も御座いません」」
つい先程までは生意気な面しか見せなかったカレルとシュンが身を震わせている姿が妙に新鮮さを感じるツカサ。
この光景は一種のレアモノだろうか。
「ツカサ!!聞いているのか!!馬鹿2人が叱られて自分はいいやと思っているんじゃないだろうな!?」
「はい!!すいませんでした!!」
怒りが自分にも降りかかり光の速さで人生で一番綺麗な土下座をするツカサ。
「オリジナルバレットがプリティヴィ・マータを一発で仕留めれたから良かったもののバレットの強烈さに神機が耐えられなくて一部が破損したんだ!!任務に出る前に使用するバレットをターミナルで確認しろ!!」
「はい、分かりました」
「良し。出てって良いぞ」
「……はい」
立ち上がり扉へ向かうツカサを見て隣にいたシュンが「じゃあ俺も…」と呟き立ち上がろうとしたが、そんな彼の脳天にヒールの細い靴底が放たれ、床に伏せられる。
それを見たカレルは上げようとした腰を一瞬で元の位置に戻す。
「お前達にはまだ話す事がある。今はまだ午後6時だ、話す時間は沢山ある。今晩じっっっくり話をしようか……なあ?」
「………」
「………」
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