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「きゃっるる~ん♪みんなー初めましてー!!わし…わたしはリリスって言いまーす!!わかんないことがいっぱいで不安だけどがんばります!!これからよろしくお願いしまーす!!」
「ゴフッ!!」
まったく、(21)は最高だぜ!!
俺の予想を遥かに超えたそれは全生徒(レンも含む)の度肝を抜いた。
理由?
楽しそうだからに決まってんだろ。
あいつらの顔と言ったら、マジ腹筋崩壊www
口をポカーンと馬鹿みたいに開けて。
そして若干の沈黙を挟んでのこれである。
性別に関わらずほとんどの生徒が黄色い声を高らかに上げ、今にも飛び掛かりそうな勢いである。
その中には先程のアイロと言う女の子も含まれているというこの状況。
カオスだ。
「はいはいお前らー。まだ終わってねーからなー」
レンがそんな生徒にやれやれと言った顔で手を叩きながら注意する。
先程のイライラは収まったみたいだ。
そんな声に生徒達は未だ興奮は抑えられません、と言った顔をしながらも大人しく着席する。
流石のカリスマ性だぜ。
そこでレンと目があった。
「・・・」
「?」
レンは黙ったまま数秒こちらを睨むと、プイッとそっぽを向いてしまった。
俺なんかしたか?
と、そんなことは俺にとってはどうでもよくて、問題はここからだ。
いや、本番はここからだった。
皆の視線を一身に向けられながら、未だ佇むリリ。
その輝くような笑顔は、バックにたくさんの星やハートが見えるかのようだ。
しかし、次の瞬間その口から放たれる言葉により、教室内の空気の重さが変わった。
「と言うとでも思おたか、青臭い餓鬼共が☆」
リリは変わらないテンションでそれだけ言うと、足取り軽くこちらへと戻って来てしまった。
あれ?
俺、あんなこと指示したっけ?
俺はただ、リリには楽しい学校生活を送ってもらおうと無理矢理にでも好印象を作ろう、とか言う考えを理由に遊ぼうと思ったのに。
「おい、何やってんだよ」ボソッ
「完璧じゃろ?」
戻ってきたリリを小声で問い質すが、リリは満足気な笑顔で親指を立てた。
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