ボーイミーツキャンパスⅡ

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「おし!!じゃあ改めて「そうだ!!わたし買い物に行きたかったんだよねー」」 おいおい自由か? なんだその俺の手首を掴む手は。 「部屋に置く家具とかはここの街で買いたいって思ってたんだー」 「思ってたんだー、じゃねぇよ」 知らんがなそんなこと。 「ついでにマスターもどうですか?零とリーちゃんと4人で」 「勝手に話を進めるな」 「わしも行くのか?」 「そうよー。リーちゃんだってオシャレしなきゃ」 「いや、わしはそういうのはよい」 「そんなこと言わないでー」 ルミアがリリを追っ掛け始めたところでレンが手をぽんと叩いた。 「そうだ。今日はゼロに依頼を持ってきたんだ」 「んな大事なこと忘れんなよ!!」 「わりいわりい。そう言うことだから、悪いがオレと零は買い物行けねえわ」 「そうですか。仕事ならしょうがないですね。わたし達だけで行こっか」 ルミアは残念そうな顔をしながら捕獲したリリを抱き締める。 ってか捕まんなよ。 「わしも零と一緒に行く」 「悪い。今回のは対人なんだ。だからオレ達二人だけで行かねえといけねえんだわ」 「だとよ。せいぜい可愛がってもらえ」 ばつの悪そうな顔をするリリの頭に手を置きぐしゃぐしゃと撫で回す。 「っで、場所は?」 「職員棟地下1階、第2職員室だ」 「だっ、第2職員室!?」 「どうした?ルミア」 レンの言葉に突然ルミアが反応した。 一体何が? 俺の知ってる職員室とこの世界の職員室は違うのか? それに第2と言うのも気になる。 一体何が…。 「いやー、言ってみただけ」 「何…だと?」 こいつ、できる。 何がだよって話だわ。 「何言ってんだか」 レンがそんな俺とルミアのやり取りを見てそんなことを言うが、お前はもっとひどいからな? 「とっとこハ○太郎しようぜ」 「○ム太郎?」 ルミアが首を傾げる。 まったく俺の滑舌も困ったものだな。 やれやれだぜ。 「失礼、噛みました。とっとと職員室行こうぜ」 「おう」 そんな俺にレンは特に反応もなく玄関へと向かう。 まさか俺にまで講師をやれなんて言わねぇよな、あの学園長。 「…い、いってらっしゃい」 「早くするのじゃぞ」 若干きょとん顔のリリとルミナに送られ、俺とレンは1101号室を出た。
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