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「ここだ」
レンが立ち止まったのは本館を通り抜けた裏庭。
建物自体は本館の一部なのだが、入り口が外にしかないところだった。
イ○ブイでも貰えるのかな?
「これが職員棟か?」
「そうだ。教師が授業前に授業の準備をしたり待機したりする場所らしい」
まぁ、大きめな職員室だな。
「因に4階がオレの部屋らしいな」
「その情報はいらない。と言うかならここにちゃんと住めよ」
「ここは他の教師が来たりするからうぜえんだよ」
「いやいやいや。そこは友好的に迎い入れろよ」
そんなことを言いながら中に入る。
中は事務的なことをする所なのだろう、入ってすぐのところにカウンターがありその奥には規則正しく机が並んでいる。
カウンターには
『ただいま会議中』
と書かれたプレートが置いてある。
「レン、この会議に出るのか?」
このタイミングで呼ばれたのならそれ以外考えられないだろう。
「うおっやべっ!!もう始まってんじゃん」
「いきなり遅刻かよ」
「お前を連れてきたんだ。文句を言う奴はいないだろ」
「それもそうか」
遅刻はゼロにより許容された。勝手に。
まぁ、創始者との騒動もあって名前だけ一人歩きした『ゼロ』の名は、一部のギルド内では都市伝説級になっていると聞いたこともある。
Aランクスタートでギルドに所属して僅か1週間でSランクに昇格。
それからは気分に任せてふらふらと色んなクエストを行った。
その間、俺の噂を聞いて沢山の依頼もレンの元に来た訳だが、お金で動くのは癪だったので滅多に受けることはなかった。
そんなこともあり、俺の評価は色んな尾ひれがついて見事なまでの謎キャラに育った。
と言うわけで、俺に依頼をして俺が受けると言うのはそれだけですごいのだよ。
とか自分で思ってる。
「んで今日は何をするんだ?」
「いや、オレもよく知らねえから」
「おいおい。まぁいい。今から無口になるからな」
「またあのきゃ、キャラ作り?ってやつか」
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