ボーイミーツティーチャーズ

4/41

22501人が本棚に入れています
本棚に追加
/453ページ
「ユナもお前らもやめとけ」 そんな状況にレンが教師達を心配して間に入ってくる。 「だがレン」 ユナは真横の俺とレンの言葉にどうしていいのかわからず発動寸前の魔方陣を俺に向けながら喋る。 「ただ一度の敗走もなく、ただ一度の」 おいそこ、詠唱すんなし。 それは確実に最上級クラスだろ。 この中に学園長のやり取りを完全に無視して詠唱している奴がいる!! その者は直ちに詠唱をやめて名乗り出るように!! 俺が死ぬから!! 「ルフナも詠唱を止めろ。死ぬぞ?」 ルフナだった。 しかもよく見ると若干魔眼開けてない? それ制御できないんだろ? 「ハハハ。マチルダさんに言われては止めざるを得ませんね」 ルフナは詠唱を止め眼を閉じると冷や汗を垂らしながら両手を上げた。 「お前らもだ。ゼロは味方だ」 レンは未だに武器や魔方陣を構える教師達(ユナを含む)に再度呼び掛けると、俺の隣の席に座った。 「よっこらせっ、と。お前もあんまりこいつらをからかうなよ」 レンはくたびれたとばかりに椅子に深く腰掛け、両手をだらんとさせる。 「...」 しかし俺は謎キャラなので応答はしません。 と言うか創始者を何とかしてくれ。 未だに魔方陣ちらつかせてんぞ。 「創始者。お前も落ち着け」 以心伝心!? 「いや、しかし...」 それでも俺に向ける手を下ろさない創始者。 喧嘩? 買うよ? 「お前は手を出すなよ」 心は通じあってる!? レンは俺の顔の前に手をかざす。 「おい」 仏の顔も三度までと言わんばかりにレンがドスの効いた声で創始者を睨み、それにより創始者も警戒は解かずに魔方陣だけ消し席についた。 俺は謎キャラなので席に座ってから微動だにしません。 因みに魔力はゼロ。 「それでは全員揃ったところで今回の会議を始める」 場の空気が落ち着いたところでユナが何やら始め出した。 会議? 俺は何をすれば?
/453ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22501人が本棚に入れています
本棚に追加