ボーイミーツティーチャーズ

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「前以て決めていた通り、今年のしりょく検査にはオートプロフェクション装置にフォースサモン機能を併用して使用する」 ユナは何やら難しいことを言いながらルフナに何かを指示する。 ルフナはわかっていますとばかりに自分の椅子の裏に回ると何かを机の上に持ち上げた。 それは50cm四方程の白い木箱だった。 何かの兵器か何かか? いや、だが視力検査に使うとか言っていたような。 「ほう。これが、な」 「はい」 一人の教師が腕を組ながら興味深げにその箱を見つめ、それに応えるようにルフナは箱の蓋を開けた。 中には手のひらに収まる程度のキーホルダーのようなものが大量に入っていた。 レンは机に手をつき前のめりになるとその中の一つをつまみ上げた。 「思ったより小せえな」 それはやはりキーホルダーの様で、長い紐がついているので首からかけられるのかもしれない。 長方形の白い木のピースに小さな魔方陣が2つ、表と裏にかいてあり、片面の上部に極小の魔石が埋め込まれている。 恐らくはあの魔石に魔力を入れておいて、使いたいときにあの魔方陣に流して魔法を発動させるとかそんな流れだろう。 まぁ、そんな技術があるのかどうかは知らんが。 「隣国フェルビの新技術によって魔力は大分使うが中級魔法を誰でも使うことが可能になった。それがこれだ。しかしそれには前もって魔力を供給しておく必要がある。今回はその魔力供給をしてもらいたい」 まぁ、予想通りか。 「一つにどんなもんの魔力がいるんだ?」 レンが新技術のオートプロフェクション装置をくるくると回しながら聞く。 「それがなかなか難儀でな」 ユナは木箱からオートプロ(ryを取り出すと両手で包み込み魔力を込める。 手の中から光が漏れだし約5秒、光が収まり魔力を供給し終わる。 「1つにつき5000だ」 そう言い見せるそれは見た目はそれほど変わらないが、確かに魔力を感じる。 ルミアにやったやつの小さい版みたいなもんだな。 「へぇ。結構食うんだな」 レンも同じ様にキーホルダーを包む。 「そうだな。まだまだ新技術であるわけだからそこは力を貸して欲しい」 「任せろ」 レンはニカッと八重歯を魅せ両手に魔力を込める。 しかし、それはユナのようにはいかなかった。 パンッ、と爆竹でも爆ぜる音が部屋中に響きレンの手の中からは一筋の煙が昇った。
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