ボーイミーツティーチャーズ

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「なんだこりゃ?」 手の中で木っ端微塵になった木屑を払いながらレンが目を丸くする。 「そう焦るな。見ての通りこの装置には魔石が使用されているのはわかるだろうが、この小ささの魔石はとても脆い。先程言った5000以上の魔力を入れようとすればたちまち壊れる。さらに入れ急いでも壊れるし、入れる魔力レベルが一定でなくても壊れる。数は用意してあるが何分単価が高いから慎重に入れてもらいたい」 ユナはレンの行動を最初から予測していたかのような顔をしながら一気に説明をした。 俺がルミアにあげた魔石に魔力を入れたときは特に何も考えていなかったが、本来はらしい。 オートプ(ryをよく観察すると魔石に魔力を入れるためだろう魔方陣が内部に書かれているのがわかる。 「今回はこの魔力レベルで入れてもらう」 ユナは胸元から付箋大の緑色の紙を出す。 緑ってことは平均くらいか。 って胸元!? っじゃなくて!!…じゃないけど!!え~と、んな色だけ見せられてもこいつらは魔力レベルを調整できるのか? 俺はまぁ、余裕だけどさぁ。 とか思ってる間にも皆さん箱に手を伸ばして1つ目に魔力を入れ出したよ。 どんだけエリートだよって話だよ。 創始者は未だに俺を警戒してるし。 ユナもまたしかり。 「ゼロ、と言いましたか?貴方ギルドを通して雇われているのですからその分の仕事はしっかりして頂かないと困ります。もしかして出来ないと言うことはありませんよね?」 腕を組んだまま人間観察をしていた俺に対して、正面に座っているノーフレームの眼鏡をかけた女性教師が喧嘩を売ってきた。 俺は俺なんだから腫れ物を扱うがごとく慎重に対応してもらわないと何するかわからないよ? まったく、やれやれ。 ポニテだから許す。 残念ながら眼鏡属性は持っていないのだが、綺麗な青髪をポニーテールにしていてかわいいから許してやろう。 次はないと思え。 「・・・」 しょうがないので八つ当たりをすることにしよう。 「聞いていますか?」 青髪ポニテが語気を強めて睨んでくる。 そこで俺は音を立てて突然立ち上がり、勢いよく両手を伸ばした。 「な、何ですか!?」 その行動に少し怯える青髪ポニテ。 「ゼロ!!」
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