ボーイミーツティーチャーズ

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「この程度?」 俺の発言が勘に障ったのだろう。 無駄にプライドが高そうなツンツンした青髪に目付きの鋭い若い男教師が突っかかってきた。 狙い通りなのだよ。 若僧め。 俺より5歳くらい上だろうけど。 「帰る」 しかし俺は敢えて若僧を無視して話を進める。 「帰る?あなたは何を考えているのですか?」 と、若僧をシカトしたところで今度は入れ替わり立ち替わりで青髪ポニテが突っかかってくる。 同じ様な髪色してるし、この息のあったスイッチ。 こいつらどうせ姉弟。 「あたなは現在学園に雇われている身なのですから、その様な勝手な行動は規約違反です」 そしてお姉ちゃん攻撃。 「・・・」 この人はホントいいキャラ立ちしてるなぁ。 この人の授業はさぞ楽しいことだろうよ。 今からでも楽しみだ。 とかそういう話は置いといて、俺は謎キャラ。 そんな挑発には乗らない。 無言のまま一歩下がるとドアへと向かう。 「調子に乗るなよ、ゼロ」 しかしその瞬間。 若僧が柄の赤黒い槍を魔武器召還し、その切っ先を俺の喉元に突き付けてきた。 発情すんなよガキが。 と言うのはキャラ的に飲み込み、 「邪魔だ」 端的に一言。 槍の刃には何かしらの特殊能力があるようだったので、手を破壊属性の魔力で薄く包み込む。 そして、握り砕いた。 「なん…だと?」 なん…だと?、だと? リアルでその言葉を聞く日が来ようとはな。 周りの教師が更にざわめき殺気立つのがわかる。 「ゼロ、あんまりからかってやるな。お前らもゼロが帰るっつってんだからもう構うなよ」 場の雰囲気を見かねたレンが仲裁に入る。 レンが一番まともに見える…だと?
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