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「いいのか?」
「あぁ。お前までチカラを隠してたら俺も何か隠してるみたいに思われそうじゃん?」
「いやいや隠してるじゃん。一番隠してるじゃん零」
ルミアが手をぱたぱたさせながらツッコンでくる。
「いんだよ。まぁ、今回のその死力検査とやらがどんなことすんのかは知らんけど、リリは自分勝手にやってくれ」
俺はその陰にでも隠れてるさ。
程なくして殆どの生徒が集合を完了している広場に到着した。
そして、
「只今より、第99回死力検査開会式を始める!!」
冒頭に戻った。
『・・・』
ユナの挨拶。
しかし生徒の反応は昨日とは比べられないものだった。
そんなにキツいことなのか。
「それでは死力検査の詳しい検査方法を説明する」
ユナの言葉に生徒がざわめきだす。
「尚、今年から死力検査のシステムが例年と異なるので聞き漏らしのないように。それでは説明はマチルダ先生にしてもらう」
ユナの紹介で後ろからレンが出てくる。
「あー、それじゃあ死力検査の説明をする。今回の死力検査は後でお前らにも配布するこれを使用して行う」
レンはポケットを探りあの何CHARA~装置を出す。
それによりさらに生徒からざわめきが起こる。
「知っている者もいるかも知れないがこれはオート(ry」
そこからレンによる装置の説明が始まるが長いので割愛。
「次に具体的な検査の方法だが、基本は例年と同様、お前らにはこの裏山で今から最長5時間のバトルロワイヤルをしてもらう。判定基準は倒した生徒の数と生き残った時間。一定ダメージを受けた生徒はその時点でこの場に召喚されるから、思う存分攻撃してくれて大丈夫だ。チームを組んで協力するもよし、終わりまで逃げ回るのもいいだろう。尚、残り時間が1時間を切ったらオレを含めた総勢20名の教師陣も参加する。魔力量は一律で2万と制限はあるがそれでも強者揃いだ。教師1人で生徒30人分のポイントだからな、頑張るように」
レンの紹介に横の方にいた教師が前へ出る。
あー、昨日いたメンツか。
ピリピリしてんなぁ。
なんかあったのかな?
まぁ、俺の知ったこっちゃあないか。
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