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「おーい、リリさーん」
数多の生徒が荒れ狂う木の根によって強制転移されたところで、俺はリリの元へと寄る。
「次は貴様かあああ!!」
俺に背を向けていたリリが振り向き様、俺に向かって無数の根を伸ばしてきた。
「こら」
「にゅッ!?」
「ぐはッ」
流石だ。
俺のパートナー。
攻撃が洗練されてやがる。
襲ってきた根を軽く避けリリの背後に回った俺はお仕置きパンチをリリの頭上に落としたのだが、まさかカウンターを食らうことになろうとは。
「どうしたのじゃ、零」
リリとしては怒るなり謝るなりしたいのだろうが、自分に拳骨を食らわした俺が血を吐いて倒れたからどうしていいのかわからずわたわたしている。
「い、いや、なんでもない。大丈夫だ、問題ない」
俺は片膝をついて立ち上がる。
やれやれ、危うく蕩れ死ぬところだったぜ。
「すまなかったのじゃ」
「まったくじゃ。お主は何をしておるのじゃ」
「真似するでない!!」
「ほいほい。っで、お前は何無双してんだよ」
「いや何。こっちに来てすぐ、わしに挑んでくる者がたくさんいたのが嬉しくてな」
どこの戦闘民族だよ。
「何人送った?」「ざっと100人くらいじゃな」
「この短時間によくもまぁ」
リタイアした生徒はたしか200人くらいだたよな?
その半分とかwww
検査の意味がなくなったwww
本来トップクラスの実力を持った奴が底辺とか飯がうまいぜよ。
「かっかっかっ、今日は我慢せんでもいいのじゃろう?」
「グッジョブだ。今から俺はお前の影にでも隠れて見物でもしていよう」
「了解じゃ」
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