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「考え事かい、お婆ちゃん!!」
いつの間にかリリスの根に束縛されていたラジアが槍でセレスの根を斬っていた。
自由になったセレスは右手の土の拳を素早く剣の形にしてラジアとミーネの根を斬ると、その勢いで剣を振りかぶってリリスに向けて投げた。
虚を突かれたリリスが見上げたときには土の剣は何十もの小さな破片にバラけ降り注ごうとしていた。
「ふぅ」
だからといって慌てるリリスでもないのだが。
小さく息を吐いたリリスは降り注ぐそれを見て小さく笑みを見せる。
「死っねえええ!!」
セレスの暴言を聞きながら手をかざす。
それとともに宙に大量の小さな魔法壁が現れ、それは土の破片の進行の一つ一つを正確に防ぎ、一瞬にしてセレスの攻撃を無に帰っした。
「15点じゃな」
空中から落ちながら悔しそうな顔をするセレスにリリスがいじらしそうな顔で言う。
「では、これで何点だ」
セレスと共に落ちていたラジアが先程から溜めていた魔力を放つ。
「″ライトニングスピア″」
手に持つ槍が雷を帯び、その大きさを3倍ほどにコーティングする。
ラジアによって投げられた雷の槍は土の破片を阻んだ無数の魔法陣を次々と破壊しながらリリスへと迫る。
「20点じゃな」
そう笑うリリスは雷の槍、ではなく自分の背後に右手を向ける。
すると、リリスの背後で爆発が起きた。
その先には銃口を向けるミーネ。
成長したのぉ。
かつての弟子の成長に微笑むリリスは迫ってきた雷の槍を左手で掴み、そのまま真横へと投げた。
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