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††
「やっと寝おったわ」
そこにはソファで仰向けになって寝る零とその横で服や髪の毛の乱れを直すリリ、先程までチェーンに縛られていてぐったりとするルミアと零を押さえつけていて疲れ果てたレンがいた。
「何だったの?」
「ここまで弱かったとはなあ」
「以前も同じことが一度あったんじゃ。あの時も暴れてのぉ、わしはこの有り様じゃ」
「零はその時のことは覚えてないの?」
「さっぱりじゃ。二日酔いの頭痛はあったようじゃが記憶は完全に飛んでおった」
「じゃあ、明日も…」
「今夜のことは覚えてないじゃろうな」
「なんて悪酔いだ」
「じゃからわしは止めたんじゃ」
「いや、すまん」
「過ぎたことじゃ」
3人が疲れ果て反省するなか、その原因は1人幸せそうに眠っている。
仕返しの一つでもしたいところではあるが、もし起きたときのことを考えると行動を起こす者はいない。
そして3人は誓った。
『もう零に酒は呑ませない』
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