ボーイミーツエンジェル

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暫くしてパステル共が前の扉から雪崩込むように入ってきた。 黄緑が先頭で「セーフ」とポーズを取り、他の奴らがそれを無視して早足に席に着く。 全員何やら疲れている模様だが、俺には関係のないことだ。 「ったく、逃げねーよ」 黄緑が騒ぎながら席に着くと同時ぐらいに担任、副担任が入ってくる。 「おはよう」 『おはようございます!!』 担任様を引っ掴みながら入ってきたレンがもう片方の手を上げ挨拶をすると、先程までお喋りしていた生徒達は軍隊が如く姿勢を正し挨拶をした。 担任様は首の裾を持つレンの手を振り解くと襟を正すでもなく首を回し教壇に立つ。 「あー、昨日は御苦労だったな」 担任様はまるで担任のようなことを言うと後頭部を掻く。 相変わらず生徒共はピシッと体中緊張させ、次の言葉を待っている。 俺? そりゃあもう優等生の如く席についていますとも。 この角度からならレンに机の状況を見られる心配もないし目立たないのが一番だ。 リリは暇そうに外を眺めている。 「…?」 そしてそんな状況に担任様は?を浮かべる。 「以上だが?」 HRは以上らしい。 「以上だが?じゃねえよ!!」 生徒が唖然とする暇も与えずにレンの強烈なツッコミが担任様の鳩尾に突っ込まれた。 「がはっ」 膝から崩れ落ちる担任。 そして唖然とする生徒である。 「ったく。あー、改めて昨日はご苦労だったな。途中トラブルもあったっちゃーあったんだが、まあ無事に済んでなによりだ。 そんでここでお前等が気になっているであろう検査結果だが」 担任様に変わって連絡事項を述べるレン。 話の途中で話を句切るもんだから、生徒は気になって仕方がないのが後ろからでも一目瞭然だ。 誰かが生唾を飲む音が聞こえる。 数秒ほど間をおいて、 「ポイントを参考にオレの独断と偏見によりつけさせてもらった!!」 そう言うと同時に教室に入ってくるときから持っていた大きな紙を勢いよく広げた。
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