ボーイミーツエンジェル

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一生懸命ハンカチで俺の汚れた制服の袖を拭くルミアの手をほどく。 「んなこと気にすんなよ」 今ならレン含め誰もこっちは見ていない。 パステル共も何か円陣を組んでるし今の内だ。 俺は破壊魔法で俺の席が汚されると言う事象を破壊し、なかったことにした。 破壊魔法のこういう使い方なら魔力探知されることもないだろう。 「気にするなってそんなっ!?…あれ?」 さっきまでぐちゃぐちゃだった俺の席と制服がいつの間にか綺麗になっていることに動揺するルミアだが、それもすぐに落ち着く。 「また何かしたの?」 「ちょっとな」 このやりとりも慣れたものだ。 ルミアも俺が起こした不測の事態に対して追求することの無意味さをこの半年で学んだのだ。 「じゃあ俺達は3人でいいよな?」 「そうじゃな」 「え~と、そのことなんだけど…」 俺とリリが納得しレンのもとへ行こうと席を立つがルミアは申し訳無さそうに後ろを指差した。 「なんだ?」 その指の先にはパステル共がこちらをちらちら見ながら何かを話し合っていた。 「誘っちゃった♪」 誘っちゃった♪…じゃねぇよ!! っで、あいつらもなんで乗ってんだよ!! 確かにあいつらは7人だから2人余ってしまうけれども、そこでなんでルミアの話に乗っちまうんだよ。 俺は叫びたい衝動を抑えて拳を握る。 「誘っちゃったかぁ」 うん、まぁ、その、この展開も予想外と言うわけではないよ? ある意味では楽しいと思うよ? ちょっと動揺しただけ。 「うん!!」 いい笑顔しやがって。 周りの生徒は続々とスカッドを作りレンの元へと詰め寄っている。 しばらくして話し合いは結したようだ。 こちらへ向かってくる色とりどりの髪の毛。 来るな、こっちに来るなよぉ。 周りの視線が自然とこちらにスライドして来るじゃねぇか。 やっぱり楽しくない。 「決まったー?」 こちらに来るパステルに手を挙げるルミア。 「あ、ああ」 そう答えたのは苦笑いする白。 白は少し手前で立ち止まると後ろに目をやる。 それにより2人が前に出てきた。 「…よろしく」 無表情でそう呟くのは水色ことミーネたん。 「よろしく頼む」 堅苦しく頭を下げるのは赤のロイド。 「決まったのはミーネとロイドの2人?」 7人の内その2人がこちらに歩いた来た。
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