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「頑張ってね~」
後ろから黄緑が茶化すように笑う。
「こちらはこれで17点ですわ」
紫が手の甲を口に添えながら言う。
「みんな頑張ってね~」
無邪気に笑う茶色だが、こいつも内心ではリリ送りのこいつらを嘲笑していることだろう。
黄色は黙って俺を睨んでるよwww
超こえぇから外見てるwwwww
「2人ともよろしくね。え~と、ミーネが4、ロイドが3だから合わせて15点だね」
指折り点数を数えるルミア。
はっ?
こいつらが4と3だと?
よく考えると後ろの5人も17点で収まるわけないだろ。
白は特例としてもこいつらの実力は文句無しで5。
わざと手を抜くことがないように今回の点数制は今日まで伏せられて……こいつらも俺と同じか。
レンか学園長辺りが手を回したみたいだな。
それに点数の付け方自体が生き残ることと他の生徒を倒すことだから、内容を知っていれば点数を下げることは容易だ。
特別扱いは俺だけではなかった…と。
と言うか、そんなこと以前にミーネたんは大歓迎だけど、赤が一緒とか勘弁して欲しいんだけど。
変につっかかって来られると自由に行動ができない。
まぁ、その辺はリリとルミアに任せるしかないか。
「それじゃあマスターの所へ行こー!!」
スカッドはこれで決定か。
白が来ないだけましだと考えよう。
話も終わり、俺達はぞろぞろとレンの所へ向かうことにする。
「マスター、決まりましたー!!」
レンのもとに行くとそこには他の生徒も俺達と同じ様にぞろぞろと列をなしていた。
レンの指示に従い一人一人名前を書いているようだ。
「おう。その後ろに並んでくれ」
ここでは特別扱いされることもなく俺達も漏れなくルミアを先頭に最後尾へと並ぶ。
俺とリリはその一番後ろで少し距離をおく。
「(はぁ、何でこんなことになるかなぁ)」
周りに聞こえないようにリリの耳元に屈んで喋る。
「(あの中ではまともな2人じゃ。問題にはならんじゃろ)」
思いの外リリはこの2人を気に入っているみたいだ。
「はぁ」
俺は腰に手を当て身体を反ると静かに息を吐いた。
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