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「マジかよ。あいつがNo,1なのか」
「俺達と同じ年だろ?」
「けど、さっきの魔法見せられたらな」
「キャー、創始者様ー!!」
「頑張ってユミルー!!」
これで、あの白いのの学園生活はしっちゃかめっちゃかで、俺の分までいい感じに目立ってくれるだろう。
「貴方、なかなかやりますね」
予想外の展開なのだろう。
セラさんは顔を強ばらせて白を見据える。
「学園のみんなに手は出させない!!″サウザンド・サンダーボルト″」
「その程度の魔法がワタシに届くとでも?」
白が雷属性の上級魔法を出すが平静を取り戻したセラさんは余裕の表情で魔法壁を張る。
千の雷は魔法壁にぶつかり尽く弾かれる。
「はい、ストッープ」
そこでまた時間を止める。
セラさんは本来要塞の一つくらい簡単に落とせるような攻撃を片手間に防ぎながら先程の不可解な現象について悩んでいる暇があるようだ。
「吠え面かきやがれ。″サンダーボルト″」
現在もなお魔法壁にぶつかり弾ける雷の中に一つ、俺お手製のものを加えてそれがぶつかる瞬間に時間を戻してやった。
そうすれば当然。
パリーン
陶器のお皿でも割れたかのような音とともにセラさんの張った魔法壁が破られ、残りの雷が容赦なくセラさんを襲う。
「えっ、嘘っ!?そんな…」
流石のセラさんもこの攻撃を避けることは適わず、その身体を数え切れぬほどの雷が貫く。
「きゃーー!!」
セラさんの悲痛な叫びがグランド中に響く。
そして、黒く焦げた天使は地面へと叩きつけられた。
『わーーーーーー!!!』
そして一拍おいて生徒達による歓声に飲み込まれた。
「ユミルやったな!!」
ロイドがいち早く白に駆け寄り肩を叩く。
「やりましたわね」
「…完全勝利」
「天使って言ってもこんなもんか」
「流石だな、ユミル」
それから紫、水色、茶色、黄色が白を囲む。
「凄いねユミル君」
「そうだな」
ルミアも両手を顔の前でグーにして嬉しそうだ。
「いやはや、肝を冷やしましたよ」
避難は困難だと判断して、生徒の周りに結界を張っていたルフナがにこにこしながらこちらに近付いてきた。
何故こっちなんだよ。
あっち行けよ。
「あいつも強くなったもんだな」
白とセラさんの戦闘中に隙あらば乱入しようと構えていたレンも何故かこちらに来る。
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