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「はぁ。久しぶりの体だわ」
封印ベルト(雰囲気だけ)が外れたアッシュたんは半年ぶり程になるだろう元の姿を確かめるように手で撫でる。
そして恍惚とした表情を浮かべると俺へと流し目を送ってきた。
「貴方はっ!!」
「ああ。ご機嫌ようビッチおばさん」
狼狽えるセラさんをアッシュたんはうんざりした顔で見下す。
勿論気持ち的な意味で。
「お、おば、おばさんですって?それにビ…ビッチだなんてはしたない!!相変わらずの糞餓鬼具合ですね。引き籠もりさん」
アッシュたんの挑発に狼狽えつつも顔の筋肉だけで笑顔を保つセラさん。
肩が震えてますよ。
「あれ?ビッチの意味は知ってるのね。どういう意味なの?」
セラさんの発言に悪い笑みを浮かべるアッシュたんは指を立てて自分のほっぺを叩きながら聞く。
「えっ?そ、それはその……あれです。あの…複数の殿方と……ッにゃー!!!知らないですそんな言葉!!」
アッシュたんの意地悪に対して顔を真っ赤にするセラさん。
これはこれでかわいいな。
「あー白々しい。これだからぶりっこ大天使様は」
どっちが白々しいのやら。
楽しそうにクスクス笑うアッシュたん。
「誰がぶりっこですか!!」
「はいはいわかりましたから喋りかけないでくれる?加齢臭が移るわ」
そう言いながら俺に近付いてくるアッシュたん。
「ね、零」
「お、おい」
そして俺の腕に抱きついてきた。
「あ、ああ貴方何を?」
尻上がりで変な声を出すセラさん。
「何?あたしは零のファミリアなんだから何ら不思議なことはないでしょ?」
「貴方が零様のファミリア?そんな、有り得ない。それにいつアタラから出てきたのですか?貴方の所為で天界がどれだけ大変だったのかわかっているのですか?」
「いつ出てきたとかそんなのあたしの勝手だしー。それにそんなことあたしの知ったこっちゃーないしー」
「貴方はまた「はいはいストッープ」」
終わりの見えない口論を前に俺は両手を広げて間に入った。
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