22501人が本棚に入れています
本棚に追加
「いやー、ホントびっくりしたなー。ユミルがあのNO.1だなんて全然気付かなかったよー」
「ルミアもまだまだじゃな」
「アイしってます!!なんばあわんと言うのはすごくすごい人だとはかせが言ってました」
「………」
「もー。リーちゃんも知ってたなら教えてくれればよかったのにー」
「こやつが口止めしておったんじゃよ」
「零ー」
「……いや、俺悪くなくね!?」
「そんなの関係ないもーん」
白のファミリア誓約が終わった後も一騒動あったようでパステル達や多くの教師が一カ所に集まっていた。
それ以外の生徒は予定を繰り上げて解散となった。
俺やリリも呼ばれそうにはなったがそこは俺の華麗なスルースキルとリリの傲慢により抜け出し、それにルミアとアイロを加えて寮までの道を歩いていた。
「それにしてもユミルが大天使を召喚したときはどうなるかと思ったよね」
「ぴかぴかーってなってからどっかーんでばりばりーでした」
「ねー」
あの状況をそんな可愛く表現して済ましてしまうとは、この幼女なかなか。
「でもユミルが全部防いじゃったんだよねー。ホント信じられないや。あんな大きな魔法陣も初めて見たし」
あんな魔法陣そう易々と見れて堪るか。
ルミアとアイロは興奮未だ覚めやらぬといった状態でさっきまでのことを大きな身振り手振りで話す。
が、それはこの2人だけと言うわけでもなく、俺たちの周りには同じ様に寮に向かう生徒が先程のことを楽しそうに、若しくは恐怖しながら喋っていた。
「あれなんだろう?」
「なんですかー?」
そんな感じで喋りながら歩いていると特別棟の方で騒がしい人だかりがあることにルミアが気付いた。
頭二つ分程小さいアイロはルミアの見る方をぴょんぴょんジャンプする。
うわー、嫌な予感するなぁ。
最初のコメントを投稿しよう!