ありがとうの花束

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六十三年の歴史に幕を閉じようとして学校に来ても、廃校という実感がまるでない。 僕は体育館である式典に出ているが、各々の話しで式典らしくはなかった。 出会う人達は、大好きだった先輩やそうじゃない先輩。 慕ってきていた後輩や嫌われていた後輩。 直接的に知らない先輩、後輩。 たくさんの人達が体育館に集まっていた。
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