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黒松「姉さん…
子分に手を出されちゃこっちも黙ってる訳にはいかん。
まあ道場のことはいい。
そのかわり、姉さんには俺のいかがわしい店で働いてもらって借金を返してもらうことにしよう。
姉さんみたいな美人なら大歓迎だ。
簡単に言うなら道場売るか、体売るかっていう話だ、どうする?」
明「ふざけるな、そんなの行くわけないだろう!」
日出子「…………わかりました。
行きましょう」
黒松「へぇ…意外だったな。
なかなかの孝行娘だな」
明「なぜです姉上!
どうしてそこまで…もういいじゃないですか!」
日出子は黒松のほうに向かって静かに歩を進める。
明「姉上!」
日出子「明。
親が大事にしてたものを護るのに理由なんているの?確かにあなたのいう通りよ。
こんな道場、護ったってなにもいいことはないわ。
でも私は捨てたくもないの。
私はこの道場を………護りたいの」
そう言うと日出子は黒松らと共にどこかへ行ってしまった。
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