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二人は黒松が置いていったチラシを頼りに日出子を探し始めた。
そのころ日出子は店に出るための訓練を接客の手解きを受けていた……………
日出子「おひででございます。
可愛がってくださいまし」
黒松を前に日出子は両手を着いて御辞儀をする。
黒松「違う。
御辞儀をするときはもっと胸の谷間を強調するんだ」
日出子「胸の谷間なんて十八年生きてきて一回もできたことありません」
日出子は額に青筋をたてながら笑顔で答えた。
黒松「…………;
まぁいい、次は実技。
いちいち言うこともないだろう?
さ、早く脱ぎな」
日出子「………」
日出子は黙ったまま、何も答えなかった。
黒松「…ここまできて怖じ気づいたのか?
今更、遅いだろ?
さ、早くしろ!!」
日出子「キャアアアア!!!」
黒松は日出子の肩をつかんで、着物を脱がせようとした。
ガッシャン!
黒松「な、なんだ?」
玄関で物音がした。
黒松は廊下に出てみると、そこには子分達が何人か倒れていた。
九条「どーも、よろず屋九条でーす」
明「姉上を返せ!」
倒れている子分達は二人に頭を踏まれている。
黒松「てめぇ…さっきのやつか…
子分達が世話になったようだな?
ただでは済まさんぜ?」
奥の部屋からぞろぞろと子分達が出てきた。
皆、武器を持っている。
九条「明、姉ちゃん連れて早く逃げろ。
後は任せとけ
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