始まり

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九条「では、俺はこれで」 九条はマントを翻して、立ち去ろうとした。 明「ま、待ってください!!! ぼ、僕を弟子にしてください!!!」 九条「俺の弟子? できれば理由を聞かせてくれないか?」 明は口を開いた。 明「僕は泣き虫で力もありません。 こんなことじゃ大切な人も守れない─────── 今回のことでそれを実感しました。 だから九条さんに剣術や侍としての生き方を教わりたいんです」 九条「俺はたまに旅に出ることもあるが、それでもいいのなら構わないが………普段は遠前橋の下にいるからな…」 九条は、ではと言うとその場を後にした。 日雇いの仕事をこなし、九条は昨日に行った喫茶店に行くことにした。 (カランカラン……)
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