俺が勇者!?

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  ―― 「起きるのじゃ…。起きるのじゃ…。」 暗闇の遠くから、俺を呼ぶ声がする。 「さっさと起きろ。カス。」 バシャァーン!と音がなる。  つ、つめたっ!!! 誰かが、俺に冷たい冷水を大量にかけたようだ。  な、何だ? 目を開くと、其処は大聖堂。 パイプオルガンやステンドグラスなどが見受けられる。 荘厳な雰囲気のなか大司祭といった感じの髭モジャのおじいさん。 そして、バケツを持った牧師姿の青年。 そして俺の状況はと言うと トランクス一枚でロープに縛られ吊されている。 「びぇっ! クシュンッ!!」  これって、どんな状況? 「ほっほっほ。やっと目覚めたか… 隼人君。」 物腰柔らかそうに老人は言う。 「やっと目覚めたってより、無理矢理目覚めさせてません? それより、この状況は何なんですか!? パンツ一枚でロープって!!」  
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