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「今から、チンカスは俺様の奴隷だ。」
鬼畜だ。
聖職者の口から奴隷という言葉を聞くなんて……
「勇者にはなっても
奴隷にはならないから!」
パシィィッン!!
鞭がしなり、俺の足下の床を叩く
「ヒィッ!!」
濡れて震え始めた体が、さらにガクガクと震える
「虫ケラの分際で、反抗してんじゃねぇよ。
奴隷の選択肢はなぁ。
YESかハイだけなんだよ。」
本当に俺、主人公なのか?
人間としての権限が剥奪されてない?
何なの、『なんちゃって勇者物語』って!?
SMだけで、終わっちゃうよね?
「隼人君、勇者になってくれるのか。
ありがとう。」
いつから目覚めたのか、司祭様は頷いている。
しまった!!
「勇者にはなっても、奴隷にはならないから!」って言ってしまった。
さっきから人の話は聞いて無いクセに、ちゃっかりしてるなぁ……このクソジジイ!!
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