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『だいたいねー彼なんかいなくたって楽しいんだから!』
「私はいた方がより楽しいと思うんだけどなぁ…まっゆずは男前だから彼氏なんていらないんだよねぇ~」
いつもの風景、朝学校に来るとすごい風で~なんて言いながら(ホントはオデコが広いのを気にしてる親友)
よく持ち歩くなぁーっと感心する大きな鏡見ながら前髪を整えてる
「あ、ちょっとゆずも前髪作ってみたらイイんじゃない?」
『なんで!?デコ出してる方が運が拓けるって言うのよ!隠すなんて勿体ない!』
「……」
──中谷もたまには律子見習えよ~少しは女に見えるぜ~
(ほっとけ…男子までうるさい、つーか)
『女に見えるってね、ちゃんと乳あんだよ!(しっかり押さえてる)
前髪あろうとなかろうと一応ではなく女ですっ!……りっこも…あんたも………?』
冷たい視線が私に向けられてるのですが…おかしい事でも言った?…
「ゆず…乳ってどこのおばさんなの!?せめておっぱいにしてよ!」
『りっこ、おっぱいもそんな変わんないでしょ!!乳、ほらすぐ言えるし!』
お前たちはどっちもどっちだと言われてる事に気付くわけがない、
そんな時…中谷…中谷さ……ん…
ガヤガヤ賑やかな朝の教室に紛れ蚊の鳴く声で中谷を呼ぶ
『ウワッ!廣瀬、あんたいつからここに!?』
「ずず…ずっとよよ呼んでたんですけ…どその…ちっ!乳とか言うのでその…」
『………』
何が言いたいのか全く分からないこの男、名前は廣瀬拓二
一応ここの学級委員、言葉を発さなければイケメンの部類に入る人物
後輩はパッと見で判断、憧れるも…段々と…それは何故かって?一旦話し出すとね・・・
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