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しかし…廣瀬って恋愛に興味あったんだ…しかもその相手が私って…そんなに話すわけでもなし…どちらかと言えばバカにする方だしそもそもあんなナヨナヨしたやつキライだし……
───コツン…!ガタガタッ!!
『アイタッ!…』
(こらー中谷何がアイタッなんだ?)
『すすすみません…』
(もーりっこのやつー…んっ…?メモをこつけてきた…
『………‥!!ちがーうッ!!』
(中谷!!いい加減にしろ!何が違うのかこの問題解いてみろ!)
『…わ…分かりま…せん』
爆笑に包まれる教室…りっこまで大笑いして!誰のせいだと思ってんのー!
───ゆず
さっきからすごーく百面相してんだけど??
オカマちゃん気になってんだ?付き合ってみたら?(笑)
喋らなければイイんじゃない?ふふふ…────
それから3日後…クラスの者の企みで一緒に帰るようになったんだけど…
シーン…何も話す事がない…けどね…それが不思議と、居心地いいって言うか…何気に道路側歩くんだよね…
『……っ』
「そんな見つめられると照れるんだけど…」
『…』
「…」
『…!廣瀬…!!アンタ普通に話してるじゃん!』
「…」
『……?』
無視ですかー!
「アンタでも…」
『…え』
「廣瀬でもなく…」
……
『……ンンっ!!』
うそぉ────ん!キスさ・れ・て・るーー!!!
うわぁーお母さーんここ道路ですよー!
「……二人の時は拓二って呼んでいいよ」
『……』←意識朦朧中
「ふふ…又明日学校で、そこ家だよね?」
『…』
それからのゆずはまるで油の切れたロボットみたいに動作が鈍かった…
おいおい!私のバイトは新聞配達ですか!!
只今の時刻02:30、あのまま自室のベッドになだれ込みそのまま…
『お風呂…はいろ…か』
洗面所で突っ立つゆず…指先は自然と唇に…
『……』
OKしてもない…まして好きでもない、はず…たまたまクラスの仕事を手伝い流れで帰っただけ…
なのに、
本気だから。拓二と呼んでいいよ…
何故かあいつの声を思い出す…そしてゆずの右手にはハサミが握られた。
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