25人が本棚に入れています
本棚に追加
翌日、それは一瞬の出来事だった
「きゃあー!どーしたの!ゆずーすごく可愛いじゃーん!似合うー」
『…そ…そ…うかな』
「うんうん!マジで!!」
─中谷が色気付いたー!でも前髪一つで変わるとか女怖ぇー…
─俺も告ろっかなぁ~
おいおい…それは流石に言い過ぎ…でも悪い気はしないな…
『………あっ』
「あっ…オカマ…廣瀬見て見て~ゆず可愛いよねぇー、廣瀬だけじゃなく他もほっとかないかも~」
『ちょっ!ちょっとりっこ!言い過ぎだってば!お…おはよ……う…』
「…」
無視ですかー!(二回目)
「ゆず…気にする事ないって!アイツもドキッっとしたんだって!」
『……』
挨拶も…ろくに目も合わぬまま来たばかりの教室を出ていった廣瀬
ほんの数分後戻ってきた廣瀬は
「な…中谷さん」
『……………え!?
ちょっ何すんのー!いやぁちょっと止めてよっっ!…』
唖然食らうクラスメイト
「ちょっとアンタマジでゆずに何すんのよっ…」
りっこも止めてくれるけど一向に休まない廣瀬の手
「…」
『………』
「ハイ出来ました…この方が中谷さんにはお似合いかと」
『!』
何処から持ってきたのか鏡を手渡され…
ワハハハッ!最高じゃーん!似合う似合う!止める事もせず事の成り行きを見てた男子
「ゆず…大丈夫……?…!ちょっと廣瀬!!!アンタ何してくれてんの!」
『……いい、りっこ!』
「で…でもっ」
『た…確かに…私のキャラじゃ…似合うわけないよ…ね…はは……は…』
ガタッ!バタバタバタ………‥
「……ちょっ!ゆずどこ行くの!?」
「……」
最初のコメントを投稿しよう!