Prologue 「FirstContact」

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気が付くと、何やら誰かが話している…。 「……で、ここを展開し…。」 …ここは…教室か?目の前の黒板には数式が並んでいる。数式か…。 何でここに…?確か、俺は誰かに突き飛ばされてトラックに…。 「よっしゃあ!立直だ!」 後ろから男の声。ゆっくり振り返ると麻雀の卓を囲んだ4人の生徒らしき男女。 「悪いな、それは当たりだ。」 「黙聴かよ?!」 真昼間の学校、しかも授業中に麻雀…。先生も怒るだろ…。 「……で、ここが二乗になるから…。」 「ああ、諦めてるんだな…。」 一人納得してしまった。 「…とりあえず、探索に出るか。授業なんて聞いてられねえ…。先生!保健室行ってきます!」 「ああ、わかった。気をつけろよ。」 回りには麻雀を囲んでる奴ら以外にも筋トレしてる奴、机の上に足を乗せて寝てる奴…変わった奴が多いクラスだな。 ただ、それでもほんの一部だけだった。ほとんどの生徒は真面目に授業を聞いている。 全生徒の注目を浴びながら教室を後にする。
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