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「…あ。起きた？」
カーテンを開けてすぐのところに、
見覚えのない男の人が
小さな丸椅子に座っていた。
「…………」
驚きと困惑で
言葉が出てこない。
「ぷっ。何その間の抜けた顔。」
少しの沈黙の後、
男の人はｸｽｸｽと笑い始めた。
「いや……だって…。」
私もしかしなくても…。
「倒れてたときよりは顔色が良くなったね。」
男の人は目を細めて、微笑んだ。
…………やっぱり。
「すみませんでした。」
私は深々と頭を下げて、
謝罪する。
迷惑をかけてしまった…。
「ぶっ…ははは。」
男の人は急に笑いだした。
…え？
私はびっくりして
顔を上げた。
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