新鮮な恋(うち)を召し上がれ

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何でこうなっているのか…みわちゃんは私そっちのけでアイツにベッタリ… 男も肩に腕なんか回し時折上目遣いで私を確認するかのように見つめる 『…(私はチラ見かよ)』 何で私が気にしなくちゃならないんだ! まあ、確かにみわちゃんの方が男好きする可愛い顔で羨ましくも…ある 『はぁ~抜け出して帰ろっかなぁ…』 目の前にあるアルコールをグッと煽った 「帰るの?イイ呑みっぷりだね!?姉さん名前は?」 『……』 「何か俺の顔に付いてる?…」 『あのさ…人の名前聞く前に自分の名前名乗ったら?』 「……聞きたい?」 『……』 「あーウソウソ!!そんな睨まないでよ!俺は司(まもる)」 『か……よ』 「かよさんか…ねえ?踊ろうよ?」 『…いや………え!ちょっ』 聞こえてるだろうに!男は気にも止めず半ば強引に手を引くと お世辞にも広いとは言えないフロアーに連れて行く、そのまま腕を自分の胸へと引き寄せ私を抱きしめた
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