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「…アンタ、名前は?」
『…?』
「おい、そこの主婦!」
『な、何で名前が必要?』
「タイプだから」
『はぁっ』
たまたま主人は子供と違う場所を見ていたのか居なかった
これがナンパってやつですか?初めての事に中々言い返せない、それに
見た目で判断をするのは良くないと分かってても…
見るからに…あっちっぽい人で…
「なあ…名前教えて?」
『……菜々…じゃ』
興味のない私はとりあえず名前を告げ男を退散させようとした。
「抱きたいんやけど」
『…』
ブチッ…何かが切れた…
『あのねぇ!ババァだからってからかうのもいい加減にしてくれる?!私、そー言う軽いのが一っ番!嫌なんだよね!』
「…からかったつもりねーけど」
『…ムッ!』
…口角は皮肉に吊り上げ目は据わり淡々と言ってのける男、私も普段から負けん気が強い
『はぁー?頭オカシイんじゃないの?からかってないって…何処にでもいる主婦捕まえて…何がいきなり抱きたいじゃ……!』
ッ…!殴られる!!私の頬に近付く男の手
「その強気の目がイイね、」
『!!ちょっ!触らないで!』
思わず大きな声が出たと同時に私を呼ぶ子供の声に助けられた
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