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『と…とにかく声かけるんなら、もっと違う若い女にどうぞ!若い子でもそんなんじゃ着いてかないだろうけどね!』
怒り狂う私は今すぐ此所から帰ると主人に言ったらビックリされた
『……』
背中が痛い…いつまで見てんのよ!
アンタのせいでろくに見れなかったじゃんか!やっと連れて来てもらった場所、いつもなら帰るぞと言われるまで楽しむ私なのに
「菜々?どうした?買い物は?」
言いたくないけど…
『んー、ちょっと此所高いかなぁと思ってさ…それに暑い!』
?顔の主人を横目にクーラーがガンガンにきいた市場を後にする私、何でだろう…
ナンパされたとはどうしても言えなかった
ちょっと聞いて!この私がナンパされた!!なんて、
主人にちょっとしたヤキモチを妬いて欲しいと同時にプチ自慢してもいいはずなのに…
『…あぁっ!?』
「…」
何気に振り返るとそこには加えタバコに指でピストルなんかを作り私を捕らえる男の姿
『…!』
射抜く視線身の毛のよだつ感覚に
─────逃げられない。
多分…この時すでに恋は始まっていたのかも知れない
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