新鮮な恋(うち)を召し上がれ

『ごめん…ちょっと煙草買っていい？』

近くの自販機に寄った私の後ろにいるみわちゃんの声が突然、街に響いた

「…何あんた？！」

『？』

振り返るとみわちゃんの隣に男の人、

『みわちゃん…どうした？』

「あー菜々ちゃん！この人が俺の店に来いって煩いんよ！」

─煩いはないでしょ？どうそっちの彼女も

『いえ…私たちは別のお店に行くので結構です』

─えーっ！そう言わずに、少しぐらいいいやん？！

「しつこい男嫌い！」

みわちゃん、目が怖いよ私以上に男前と言うか…

『ホントごめん！行くとこあるので…みわちゃん行こうか？』

─そんなにケチケチしなくてもいーっしょ？若い男たくさんいるよ？

『…！』

若い男？だから何なんだよ！いい加減しつこい…と言いかけ振り向こうとしたその時…