3年生撃破

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3年生数人とケンカして無傷で帰還したひ~さん 如月さんの気を紛らせる為に話した昔の事 勉強会の最中にあの恐怖と、ひ~さんにさらに憧れた事を思い出した 「カズ、また手が止まってるけど分かんない所あんのか?」 「ねぇ、ひ~さん。初の変質者撃退を覚えてる?」 「また突然どうした?」 「ちょっと休憩しよ?」 「駄目」 「ちょっとだから~」 「たくっ、分かったよ」 「やりー!」 さっき知恵実さんが持って来てくれたジュースを飲みながら 疑問に思ってた事を聞いてみた 「変質者出た時さ、タイミング良くひ~さんも出て来たよね」 「あれな、カズが来るって聞いて迎えに行こうとしたんだよ。そしたら目の前に居るし」 「凄い! 友情パワーのお陰だね!」 「カズは九死に一生だったよな、て言うか家に居ろよ」 「ひ~さんが襲われたかもよ」 変質者と言う言葉自体を知らない3才児 あの日の後で警察の人に話を聞かれたり、色々あったな~ 「あの変質者、股間に2つある内の1つが破裂したんだよね」 「同じ男として謝りたくなるが、人として正しい事したとも思ってるから後悔はして無い!」 理解出来る様になった頃、流おじさんに教えてもらい とても痛そうな話に、オレ達は反射的に股間を両手で押さえたんだよな 「治ったかな?」 「加害者としては治って欲しい様な、カズ襲った男だから治ってなくても構わない様な。て感じだな」 「きゃ! その言葉に愛を感じたわ!」 ひ~さんが敵意を持ち続ける事なんて珍しい どんな人にも優しくて、鈍感に見えるほど自分に無頓着 自分が悪口を言われてもそんな考えあるんだ、くらいにしか考えて無い癖に 誰かが悪口言われると、その誰かの為に怒る 自己犠牲の考え方かと思ってると、全然意識してやってる訳じゃない 自然体でマイペースで、そんな事出来るのは絶対ひ~さんだけだよ 「今日しなかったけど、あの日は変身ポーズしまくったよね」 「クラスのみんなからの変身コールはカズの仕業か?」 「違うよ偶然だって! でもさ、見てたの何レンジャーだったかひ~さん覚えてる?」 「カメラ持ってる戦隊物だった覚えがある、後は覚えて無いな。あの怪人達は何者だったっけ?」
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