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小学生になると、父親が居ない事や美少女みたいな顔
人見知りでひ~さんべったりなボクは、学校1の問題児に目をつけられた
「お前ホントに男なのか? みんなで脱がしちまえ!」
「イヤだ! 止めてよ!」
「女男! 父親居ないんだろ」
「へー、何で居ないんだ? 普通居るだろ」
「止めてよぉ、ひっく。ふえぇぇ~」
「泣いてるぜ~、ダッセー」
先生達も手を持て余してる彼は、好きな子にボクの話を聞いて
気に食わないと仲間と組んで苛めだした
もちろん、黙って見てるひ~さんじゃない
「カズをいじめんな!」
「うるせー! お前もムカつくんだよ!」
「いい子ぶってんじゃねぇ!」
「みんなでやっちまえ!」
小学校に入って空手道場に通い始めたひ~さんは
リーダー格の問題児合わせて5人組を、あっと言う間に倒してしまった
「お前! なんでこんなの守るんだよ!」
「友達だからに決まってるだろ! 2度とやるなよ!」
「許さねぇ! このままですむと思うな!」
捨て台詞を吐いて仲間を連れて去って行った彼は、クラスのみんなを脅し
ひ~さんを陰湿に苛め始めた
ボクは止める事も出来ず、ひ~さんを心配する
「ひ~さん、先生に言おうよ」
「もう言ったよ」
変わらなかった、先生に言っても終わらないなら
親に言っても変わらないと諦め、ひ~さんは耐え続ける
学校が終わり、ランドセルを置いて2人で公園に行き
遊び終わり帰る時、ひ~さんと並びながら歩いて聞いてみた
「ひ~さん、ボク達親友だよね」
ボクのせいで苛められて、でもボクは助けられなくて
ひ~さんは優しいから、否定出来ないのを計算して言った
その言葉にひ~さんは無言で、不安になる
「ボクを嫌いにならないで……」
無言のまま泣きそうなボクの頭を撫でて、ひ~さんは帰って行った
そして、苛めが明るみに出る事件が起きる
帰る時に靴を履くと、ひ~さんは顔を歪めゆっくり靴を脱いだ
赤い血が靴下を染めて、刺さっている画ビョウ
「ひ~さん! あっ足が!」
「カズ、先生呼んで来て……」
玄関から職員室は近い、ノックもしないで中に飛び込んだ
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