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「先生! ひ~さんが!」
「岩谷君? 職員室で騒が……」
「いいから来てよ!」
担任の先生は女性で、40代くらい
優しいけど、ボクは大嫌い!
ひ~さんから聞いてアイツ等に謝らせて、終わらせた気になってた先生
終わらなかった事で、苛めはエスカレート
先生のせいだと思っていた
玄関では、6年生のお姉さんに絆創膏をもらっているひ~さん
「氷崎君!? どうしたの?」
「先生、靴に画ビョウが入ってました」
「えぇっ! 一体誰が……」
「決まってるだろ! なんで悩むんだよ! 先生のせいでひ~さんは!」
「カズ! 止めろ! 先生これが画ビョウです。こんなのいい加減止めさせ下さい」
どこまでも冷静で親に連絡しようとした先生を止め、ボクと一緒にひ~さんは右足をかばいながら歩いて帰る
帰り道の途中でリーダーの問題児が、ニヤニヤ笑いながら待ち伏せをしていた
「氷崎、ソイツの友達辞めて俺の子分になったら止めてやるぜ」
「絶対イヤだね」
言い切ってから無視して横を通り過ぎるひ~さんに、アイツは石を投げる
ひ~さんは見極めて簡単に避けると、アイツは何度も石を投げた
「何してるの!」
大人の声にアイツは動きを止め、ボク達は良く知ってる声に体を硬直させる
「聖になんて事してるの! 待ちなさい!」
タイミングが良いのか悪いのか、買い物袋を下げた知恵実さんが立っていた
アイツは慌てて逃げて行き、残されたボク達は知恵実さんの追求をかわせず
苛めが完全にバレてしまった
知恵実さんの働き掛けで、親達に知れ渡り
アイツは親に散々叱られて、ひ~さんの家に親に連れられ
何度も繰り返し謝らせられていたそうだ、もちろんボクの方にも
「家の息子が大変申し訳無い事をしました」
「申し訳ありません! ほら! 謝りなさい!」
「ごめんなさい……」
頭を下げる両親と違い嫌々謝る姿に、ボクもお母さんもムカッときたが
横に居たお父さんに脳天を殴られて、もう1度謝るのをやり直しさせられていた
これで苛めはようやく終わりとなり、ボク達はホッと胸を撫で下ろし
自分よりボクへの苛めが終わった事を、ひ~さんは喜んでくれた
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