嫌がらせ

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いつものお遊びな言葉では無く、真剣に真面目に言われた言葉 あの頃のひ~さんはオレと友達辞めるつもりだったの? 「あの頃の話しだからな! 結局距離置かなかったろ!」 「ひっさっ! なななな! えっえっ!」 「だから落ち着け」 クッキーの袋を放り、ひ~さんにすがりつく 「1から話して! なっ! お願い!」 ぐちゃぐちゃな頭の中を整理出来ない 昔考えたって事は今後もあり得る! 対策立てないと! ひ~さんが! は・な・れ・る! 「カズ! 落ち着け! 近い離れろ!」 「嫌だ!」 あまりのオレの形相に恐れをなしたひ~さんが、必死でオレを離そうとするが オレを怪我させない様に加減する為揉み合いになり、2人でベッドに倒れた 「うわっ!」 「おぉっと~!」 ボッスンッ! 高校生2人がダイブしたベッドから振動が伝わり、階段から掛け上がる足音と 智佳ちゃんの部屋のドアが勢い良く開く音が、同時に聞こえて来た 「どうしたのっお? え~っ!」 「カズ君うるさっ! えっ!」 同時に入って来た知恵実さんと智佳ちゃんはオレ達を見て彫刻になった 倒れたオレはひ~さんを押し倒す様に下敷きにして、顔はキスする寸前の距離 女の子相手にしてみたい体制になっていた 「カズ君が上なの~! 信じらんない! 智佳てっきり……」 息を吹き返した智佳ちゃんは腐女子特有のオーラでオレ達を観察して 「男女の美形を落とすなんて! 顔に似合わず魔性の男ね!」 知恵実さんはひ~さんをからかう時の表情で笑って居る 「なっ! 俺の彼女は美弥だけだ!」 「そして! 彼氏はカズ君だけなのね!」 「きゃ~! お兄ちゃんそうなの!」 本気で誤解されたと慌てる、下敷きになったままのひ~さん からかう気満々の知恵実さん 半分本気でオレ達を見る智佳ちゃん オレは面白い方につく! 「如月さんを忘れさせてあ・げ・る♪」 女子だけでなく、男子にも有効な魅惑の笑顔でひ~さんに囁くと 「ぐえっ!」 かなり強くひ~さんの拳が脇腹をえぐった これでも加減されてる!?
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