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3人は口々に謝り、ちゃんと返してくれた
何で彼女逹が犯人だって分かったの?
みんなが帰り2人だけになり、ひ~さんに聞いた
「ひ~さん、ペンの事どうやって知ったの?」
「同じペンを持ってたのが見えたのと、なんか自慢気に見せ合ってたから。立ち聞きして」
この衝撃な事件から数日、女子の先輩達がクラスに来た
「和樹君のファンクラブ作りたいの良いかな?」
上級生の女子逹に怯み、ひ~さんに目で助けを求めると
ひ~さんはすぐ助け船を出してくれた
「それじゃあ先輩達は、ファンクラブ会員が変な真似をしない様に掟を作って下さい。それなら良いよなカズ」
「うん!」
「分かったわ! 何か入れて欲しい掟ってある? 和樹君何でも言って」
真っ先に浮かんだ事……それは……
「ひ~さんを嫌いな人はファンクラブに入れないで」
「はあ? 何で俺?」
「えっと? 和樹君のファンクラブなんだけども?」
「オレと仲良いからって、ひ~さんに意地悪する人は嫌」
「なるほど! って……和樹君まさか!」
「ひ~さんが女の子だったら! 結婚したいくらい好きなのに!」
この爆弾発言は初代ファンクラブ会長を寝込ませ
オレ達は本気で学校中に仲を疑われた
「カズ……女の子に告白出来なくなるぞ」
「大丈夫だって! でも結構本気! あぁ、何故ひ~さんは男なの? ひ~さんが男じゃ無かったら~!」
「ロミオ~って叫びそうだな」
「それじゃオレがジュリエット? 女役は嫌だな~」
どんなにアホな会話もすぐに広がると、すぐに悟ったひ~さんは慌てず
冗談混じりだと知れ渡ると、復活した会長は掟を作り
中学生活は多少荒れたが被害が抑えられる結果になった
男の恐怖に続いて女子の恐怖……
2年生になると間接が痛く成るほど伸びる身長に、磨かれるファッションセンス
オレの周りはどんどん変化して行き、スカウトマンとか他校の女子が作ったオレのファンクラブ
社会人の女性ストーカーから、嫉妬に身を焦がす男子逹
折り合いを付けたり解決したり、ひ~さんには頼りっぱなしで
ひ~さんに申し訳なかった
せめてこの顔を武器に出来るほど!
ひ~さんに迷惑掛けないほど!
強くなりたいと話術を磨く日々が始まった
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