序章

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[キーンコーンカーンコーン…] スピーカーが、いつも通り下校時間を知らせる音を鳴らした。 俺は大きく背伸びをして上を向いたまま欠伸をした。 「ふぁぁ…」 すると、誰かに肩を叩かれた。 「おい、康斗。いつまでも間抜け面晒してねぇでさっさと帰ろうぜ」 クラスメートの笹山慎二だ。何と言うか、すましてるよな、こいつ。 「あぁ…帰るか。」 俺はしぶしぶ立ち上がりバッグを肩をにかけて教室を出た。
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